「ついてこれるヤツだけついてこい!」ZEBBRAが武道館で活動20周年ライブ
今年、アーティスト活動20周年を迎え、9月にはベストアルバム「The Anthology」をリリースしたZEEBRAが11月1日、東京・日本武道館で節目の記念ライブを行った。この日は多くのゲストも参加。ライブは2部構成の全38曲、3時間半にも渡る壮大なものとなった。
これまでCDやライブでコラボレーションしてきた加藤ミリヤ、AI、DOUBLE。そして彼の背中を見つめて育ってきた、Mummy-D(RHYMESTER)、JESSE(RIZE)など、数々の名だたるアーティストが、この日、ジャパニーズヒップホップシーンのパイオニアとして伝説を作り上げてきた男の元に駆けつけた。そして、次から次へと彼に対しての感謝の念を、歌とパフォーマンスという形で表現していく。
もちろんZEBBRA自身もその返答として、思いを声に乗せていく。そのパフォーマンスもさることながら、「もしこいつカッコいいなって思ったら、CDチェックしてくれ」とコラボレーションの後に観客に語りかけたり、家族や周囲の人々への感謝を飾ることなく伝えるZEBBRA。実力はもとより、このような人間的な器の大きさも、彼がここまでの信望と成功を勝ち得る要因になったのであろう。
ライブの最後、「これからも走り続けるぜ!ついてこれるヤツだけついてこい!」と叫んだZEBBRA。おそらくこの日、武道館にいた人々は皆、彼についていくだろう。彼の声に応える観客の絶叫がそれを証明していた。
彼の歩んできた道の大きさ、そして人間的魅力。それを再確認できた一夜であった。
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